大学を卒業しても占い師の道を歩んで行くこと
を決意したのは、ちょうど一年前の6月だった。
丁度このころ自分は将来の道に悩んでいた。
社会の中で生きて行くとはどういうことなのか?
職に就くとはどういうことなのか?
大学卒業後は、大学院にいくのか?占い師になるのか?
去年の5月と6月前半は、将来の道から
目を背けて完全に迷っていた。
分けも分からず、ただただ毎日の慣れ親しんだ日々を
忙しくこなすことで
日々無理矢理満足させていた。
しかし、いつまでもそうして迷うわけにもいかず。
どんどんと元気がなくなっていく自分を見て
親しい友人は僕を心配し、
そして叱咤した。
「譲治君(僕の本名)は将来を考えることから逃げている」
そう強く指摘されて、自分の置かれている状況に気付いた。
「逃げてばっかりはいられない。」
今日は一年前の6月29日のmixiの日記で書いた内容を
載せます。
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慣れ親しんだ日々のなかで人は目標を失ってしまいがちだ。
夢は、今の自分の一歩前にある。
一歩進むことを決めるのは、
やはり
自分しかいない。
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以下、昨年の6月29日mixi上の日記より
2006年06月29日 00:19 題名『 挑戦すること』
オープン教育センター設置の自己表現論(原孝先生)の授業の中で
(およそ180人くらいいるんだろうか。)
◯私と早稲田
◯私と就職
◯私と両親
について誰か語れ、と原先生がいった。
◯私と就職
自分は就職活動もしてこなかった。
大学4年が終わったって、会社に入るわけでもない。
社会にでるったって、具体的な道がいまあるわけじゃない。
そんな状況やから、就職についてあの場でちゃんと語ることなんて、
できないやろうと
頭ではわかってた。
原先生が出した私と就職という論題とは、それた話をすることになる。
ただ、最近心に決めたことがあって、
心から何度もドンドンと扉を叩くのが聞こえる。
この気持ち、出さなあかん。
「学生でなくなっても、占い師の道を歩むこと。」
就職っていうか・・職に就く、ということを、
最近そう決めた、後ろめたさでいっぱいの、
その思いを語りたかった。
いけ。うしろめたくてもいいから、いくんや。
という心の声がきこえる。勇気。
大勢の前で自分の気持ちを素直に伝えることが
あんなに緊張するものだとは思いもしなかった。
いつもは声の大きさには自信があるのに、
前に出て、喋ろうとしたとたん、
声が出ない。
全く出ない。
手は震える。
声を出したいのに、緊張が先走って、
ボソボソと喋る俺。
涙が出そうになる。
自分の思いを上手く伝える自信
など
全然なかったが、
しかし、ただずっと席にすわっていつか前にたって
いえるような自信がつくだろうと
ぼーっと
発言する機会がくるだろうと待っているだけでは、
多分自分は変わらない。
見切り発車。
後ろめたくても、自分の正直な気持ち、
想いを表現すること。
それを決心するのは理性などなかった。
ただただ心の声に素直にいくことだけやった。
いつもの調子で話そうとしても、
声が出ない。
自分の正直な思いを喋るということが
こんなにも緊張することだとは思わなかった。
将来占い師になるということ
を初対面の大勢の前で言うことは
ずっとずっと抵抗感があった。
占い師をやっているといっていながら、
いつもどこかに
逃げ道
をつくっていた。
逃げ道をつくって
将来
を考えないようにしていた。
大学院にのこって研究者としてやってく、
占いもやりながら。
ほんまにそうなんか?俺。
占いが好きだ。
占いがやりたい。
それは、自分の正直な思いだ。
ずっと、その気持ちを伝えることで、誤解されることを恐れていた。
批判されることもあるし、多分
何か新しいことを始めよう、
何かを決意しようと
いままでの自分の現状を捨てて
走り出すとき、
理性的に考えようとする余裕など
生まれなかった。
今日あの場に出て話した内容は、多分
意味不明
だっただろう。
最初から、上手く伝える自信なんかなかった。
内容は支離滅裂で、
いつも冷静に相手に伝わるようにと、
練って練って考えるいつもの自分の姿とは違う自分やった。
ずっと抑圧していた自分、
ここ2年間くらいで保守的になって、
ずっと恐れて、
逃げていた
もうひとつの自分の姿や。
今日はいつもいつも考えようとしていたこと、
「伝える相手のことの立場にたって、ちゃんと伝わるように伝える」
ということを考える余裕がなかった。
いつもの落ち着きももてなかった。
震えていた。
とにかくとにかく今の自分を振り絞ることしかできなかった。
いままでにしたことのない挑戦やった。
いままで自分が作り上げた
「おちついて思慮深い自分」
という自己像の中で、
自分の中で理屈をつければ、
前に出て話さないことはできた。
後でじっくり考えることだってできた。
「決して、前に出て話すことがいいことではないやろう、
俺の話、
聞く方に身になってみーや。
ちゃんと整理してから伝えた方が、
いいで。
もっと上手く伝えることできるやんか。」
でも、
いいわるいじゃない。
どうしてもそのとき、
自分にとって必要なこと
だった。
誤解をされることもあるだろうし、
上手く伝えることもできないだろうし、
けれど、
いまの自分の像を打ち壊して、
さらに新しい旅にでるためには
どうしても必要なことだった。
挑戦するとき、
答えなんてすぐに出るもんじゃない。
「手にした物を失う怖さに
縛られるくらいなら勲章などいらない」
最近、俺は今、自分で作り上げた自分の像
に縛られてきている。
人は変化を恐れてはいかん。
そこから思い切って、脱皮せなあかん。
話してる途中、原先生が
「もっと大きな声で喋らないと聞こえない、声を張って」
終わった後も、
「人前でプレゼンするんだから、ボソボソいってたらだめだ」
後輩にも
「先輩今日喋りましたね。けど、何言ってるか聞こえんかったですよ。」
・・・緊張すると、なんも伝わらへんなぁ。ってか俺こんな
緊張しぃやったんや。
なんか、
自分がこんなに緊張する場面なんてそうそうなかったから、
そんなに緊張して声も出なくなっている自分の姿がまるで
いつもの自分と別人のように感じた。
でもしゃぁなぃ。これが俺のリアルな姿や。
大勢の前で震えている緊張しぃな人間なんや。
でも、いくしかないねん。
今日出来んかったところは、またこれから変えていくしか
ないやん。それがほんまの飾らない俺の姿なんやから。
鍛えていかな、自分。
挑戦を恐れてはいかん。
後ろめたさにまみれたって、
前に進む一歩を、躊躇してたら、何も始まらへん。
一歩前にいくしかないねん!!