エジプト世界からの贈り物「太陽暦」
こんにちは、ユピテルジョージです。まだ梅雨は晴れませんが、
段々と「夏」を感じる気候になってきましたね。
先週の22日は、太陽が南の空に、一年で最も高く昇る
「夏至」の日でした。
暦の上では、もう夏は始まっているのですね。
今日は、この「夏至」にちなんで
古代エジプト世界に誕生した
現代でも使われている1年365日で成り立つ
太陽暦のお話
をしたいと思います。
エジプト世界では、一年の始まりを
現代の暦でいうところの7月22日ごろにある
「夏至」の日に定めていました。
なぜか。
それは、彼らの生活の全ての基盤となっていた
ナイル川の氾濫
がこの
夏至の日に毎年始まるからでした。
夏至を迎えると、ナイル川は穏やかに
増水と氾濫を開始し、ナイル川上流域の
肥沃な大地の養分を運び、エジプト世界の
農業はおおいに発展しました。
そして、この夏至を迎える日、
太陽が昇る直前に、全天で最も明るい恒星
シリウス(エジプト名ソティス)が、東の地平線に輝きました。
彼らはこれを
ヘリアカル・ライジング
と呼び、
このナイルの氾濫が始まる夏至の日こそ、彼らにとっての
一年の始まり
とされたのです。
そして彼らは、このナイル川の氾濫周期から
一年の正確な日にちを計算し、
各々30日の12ヶ月と、5日の余剰日を
付け加えた、
現代でも使われる365日にちの太陽暦を
創りだしたのです。
この時代、その他の文明、文化圏では、
主に、月の満ち欠けに基づいた
太陰暦を使っていたため、
一ヶ月が28日
それがおよそ13ヶ月で
だいたい1年、
という
年度ごとに修正をしなければ
実際の季節と段々ずれて離れて行ってしまう
暦を使っていました。
エジプトの太陽暦が世界に広まるきっかけとなったのは
その後のアレキサンダー大王の東方遠征によって
ギリシア・ローマ、エジプト、オリエント、インドなどの
世界の文化が混淆する前三世紀ごろから三世紀ごろまでの
ヘレニズムの時代に、太陽暦が正式に採用されたことが
きっかけでした。
その意味では、
現代の私たちが使っているカレンダーは、
ルーツをたどって行けば、遥か遠くの
エジプト世界からの贈り物
といえるかもしれません。








