ある日の出会い (後編)
こんにちは、ユピテルです。
さて、今日も昨日のお話の続きをしますね。
そんなこんなで、仲良くなった少年、
彼の名前はゆういちくん。
家を出るときによく、家の前で
友達とキャッチボールをしているので
「おっす!」
「こんにちはー!」
みたいなちょっとした挨拶をかわすようになりました。
そして、ある雨の日
家の玄関を出て、
「ああーー、今日は雨だなー。」
と思っていたら
アパートの階段の上の方から
「この間はありがとうございましたー!」
との声がして、
見上げると、どうやらゆういちくんのお母さんのようでした。
「ああ、ゆういちくんのお母さんですか!
いつもお世話になります。」
と挨拶をしたら、
お母さんが、
「ゆういちがね、お兄ちゃんがすっごく綺麗な絵を描いていて
その日家に帰ったら、夕ご飯のときに
こうやって描いているんだよと、紙と鉛筆を持って
説明してくれたの。すっごくきれいだったって、
すごく喜んでいたの。」
と、伝えてくれて、
全身に嬉しさと幸せな気分がたち現れてきて
なんだか心の奥から喜びが湧き出てきました。
現代の東京に住んでいると、
こうした心の触れ合いがないまま
すごしているんだな、
核家族化や、単身世帯も増えて
近所付き合いっていうのも
最近はほどんどなくなって
ああー、むかしはこういう
あったかい人間関係があったのかもな、
なんて、頭ではわかっていたけれど
心で感じてしまい、
日本も物質的には豊かになったけど
こういう心の触れ合いはもっと
あってもいいな、そういう場をつくりたいな
と思うようになりました。
絵を描いていることで繋がった僕とゆういちくん
普通に過ごしているときっとすれ違っていただろう
ふたりが、
絵という表現で、色々な垣根を越えて繋がった感覚、
これはとても嬉しかったな。
ある日の出会いの
お話でした。

