セッションでのご相談の中でも
最も多いご相談のひとつが
家族との関係。
これは私自身も
常に向い合い続けてきた
テーマでした。
恋愛のご相談内容を傾聴し
その内容をよく理解して行く中で
両親との関係性に
その愛情の授受の原型を発見することも
しばしばあります。
両親との関係が
その人の恋愛観や異性観に
投影されたり
することはしばしばあるのです。
それは当然と言えば当然でもあり
家族という
とても密な関係性の中で
愛情の授受をして行くなかで
その密な関係性の中での
コミュニケーションのパターンが
その人の愛情観に
反映されるということは
まぎれも無い事実だと思います。
また、結婚のご相談から
話が深くなってくると
家族との関係に焦点が当たることも
しばしばあります。
結婚ということを
考えるときに
非常に重要なことですが、
実は、結婚は新しい家族を築く
スタートでも
あるということです。
結婚を前にして
新しい家族を築くというテーマが
出てくると
改めて
自分の家族との関係性を
振り返ることもしばしばあることでしょう。
そうした意味でも
家族との関係性というのは
私たちの人生に大きな影響を与えます。
さて、こうした家族という
テーマに関して
とても大切なことを
シンプルに表現すると
家族の関係性のなかで
それはお互いに完全を求めない
ことが大切ということがいえるかもしれません。
しばしば、
親の期待から
何かの領域に関して
完全さを求められる
環境に育った場合
その人の中に
完全ではない自分(不完全)を
認めることができない
あるのままの自分を
受容することができない心理的な
傾向性を生むことがしばしばあります。
愛される為には
特別なこと(完璧なピースでなければならない)
をしなければならない
と思ってしまうことが
しばしばあるのです。
また、なにか失敗をすると
そこに親の価値観が入ってきて
じぶんの感情や思いを制限したり
抑圧するという
無意識のパターンがそこにうまれることも
しばしばあることでしょう。
こうした時に
まず大切なことは
自分自身の不完全さを受け入れて
ありのままの自分を受け入れて行くことが
大切だということです。
これは逆に言うと
親が完璧な存在ではないということを
親のありのままの姿を
受け入れることと
繋がってくるといえるでしょう。
例えて言うならば
家族というのは
ひとつのジグソーパズルのようなものです。
もしジグソーパズルの
ひとつひとつのピースが
「完璧」な凹凸の無い
四角形だとしたらどうでしょう?
一見すぐに
家族というパズルが出来上がるように見えますが
風が吹けばそれらのピースは
バラバラになってしまうでしょう。
それでは家族の絆は
生まれないのです。
それはただの集団であって
共同体ではないのです。
人間ですから実際にはそうありえないのですが
完璧で理想的な人間同士(完璧な親、完璧な子供、完璧な人間)という関係を
もとめればもとめるほど
あるいは、そういった関係を
互いに強いれば強いるほど
じつはこうした凹凸のない真四角なパズルのピースのように
どこかそこには危うい部分が
出てくるのです。
むしろ
駄目な部分を受け入れ
凹凸の全てを
受容したときに
互いのピースが組み合わされて
そこに
揺るがない絆が生まれるのです。
本当は
人間である以上
皆凹凸のあるパズルのピースです。
そして
そうした違う人間が
集う小さな最小単位の共同体が
家族。
特に生まれたばかりの赤ちゃんなんて
全てにおいて
守られなければならない
補われなければならない
一見、全ての面が凹の
ピースと言えるかもしれません。
親も
なんとか
自分の凹凸を受け入れながら
赤ちゃんの凹を
支えたい
守りたいと一生懸命になります。
そして
徐々に赤ちゃんも
「家族」という一枚のジクソーパズルの中で
凹凸を持った「一人の人」へと
成長して行きます。
きっと、「完璧な家族」
というのはどこにも存在しないのでしょう。
いろいろな家族の形があるし
いろいろな幸せの形がある。
しかし大切なことは
その小さな共同体の中にいる一人一人は
凹凸をもった一人の人間であり
そしてその小さな共同体の中で
お互いに支えあう関係性が
家族の絆になるということ。
そのためには
互いの凹凸を認めあっていくこと
そしてなによりも
もしあなたが幼少期や家族との関係の中で
自分の凹を認めてもらえなかった、
受け入れてもらえられなかった
あるいは完璧な凸や、真四角のピースであることを
求められていたとしたら
まずは貴方自身が
自分の凹凸を認めて、
受け入れてあげること。
そうすると
両親や家族の
ひとりひとりの人間としての
凹凸が見えてくるはずです。
そうすれば
互いに真四角でなければならない
完璧なピースでなければならないと
いったような緊張感も
ほぐれてきますし
自然に、
家族との関係性も
より絆の深い関係性
互いに支えあえる関係性
(互いの凹凸を認められる
親密な距離感)へと
変化して行くと思います。
こうした意味でも
恋愛や結婚、時には仕事やお金の価値観に関しても
改めて
家族との関係性を見つめることで
見えてくることは
沢山あるでしょう。