Sep30

ロンドン旅行記 「ユピテル、カルチャーショック!?」

意外なことですが
占星術協会のカンファレンスにでて
しばしば交わした会話は、
 
「日本では、職業として
占星術師をやっているということは
後ろめたかったり、誤解されたり、
後ろ指をさされるようなことはないのか?」
 
という会話でした。
 
この質問をうけるということは
裏返せば
西洋占星術の本場である
イギリスにおいても占星術の社会的立場は
決して正当に評価されてはいないということでもあるのです。
 
「イギリスでは、アストロロジーに対する
社会的な風当たりは強い。
日本ではどうなんだ?」
  
これは渡英して最も
意外だったこと。
 
そして、同時に
ショックだったこと。
 
占星術の本場だからこそ、
ちゃんと文化的に受容され
文化としてそれなりに
ちゃんと評価されているのかと思いきや
一般的な反応としては
むしろその正反対だったこと。
 
(きいたところでは、イギリスでは男性誌に
占いのコラムが載ることすらほとんどないらしい。)
 
しかし、その理由を
紐解いてみると
なるほどと思うことが。
 
よくよく考えてみると
西洋占星術(占い)というのは
 
西洋において非常に大きな影響料を持つ
宗教(キリスト教・教会)と科学のどちらにも
目の敵にされてきた
文化でした。
 
(歴史をちゃんとしらべてみると
実際はその過程の中で共存していたり
ルネッサンス期等には
当時の芸術や宗教観に大きな影響を与えていた時期もあったのですが)
 
こうした会話を通じて
 
占星術というのは
本質的に「カウンターカルチャー」
(伝統的な文化に対抗する文化)なんだということ。
 
そして彼らの意識の根底に流れるものに
やはりキリスト教と科学が非常に支配的な
位置を占めているという事実に
改めて気付かされた瞬間でもありました。
 
イギリスに行く前は強い期待をいだいていたのですが
占星術に対する風当たりは
話してひしひしと感じていますが
日本のそれとはくらべものにならないくらい
強いものでした。
 
有名な先生であればあるほど
そうした語気は強くなります。 
 
(占星術界で有名になるということは
逆に言うと、そうした宗教界やアカデミックな世界との
対立というものもより重要な問題意識となるのでしょう。)
 
これは大きなカルチャーショックでしたね。
 
なんだ、イギリスでも
一般的に「たかが占い」
というのが実際の庶民の認識なんだと。
 
それで「たかが占い」の立場を
「アカデミックに」「占星術の文化的、社会的な地位を向上する為に」
社会的な偏見や逆風をうけて
戦ってきたのが、英国占星術協会。
  
な、なるほど。
 
しかし一方で
そうした現実を知れたことは
非常に良い経験でもありました。
 
カンファレンスのディナーの際に
オランダ出身の女性占星術家に
 
「なぜ日本では、西洋占星術というあなた方の文化にとって
非常に異質なものを、こうして受容することができるのかがとても不思議なの。
なぜ、あなた方のように日本では占星術を熱心に学ぶ人がいるの?」
 
「日本人は真似が上手い、というのは知っているけれど
でも、それだけではないと思うの。貴方達が、西洋占星術に
対して何を感じているのか知りたい。」
  
こうした質問を受けて、改めて
なぜ自分が
日本という土地で
西洋占星術をつかって
仕事をしているのか
ということを、新しい観点から意識することになります。
 
やはりここには日本人の宗教観というのが
大きな影響を与えているのだと思いました。
  
日本人の宗教観、
確かに本では読んでいるし大学の講義でも沢山きいた
そして頭では理解しているけど
こうして実際にそれを実体験をともなって「意識」するのは
初めてかも知れません。
 
日本は、八百万の神々の国と言われる多神教の国、
実際にさまざまな文化の様々な国の渡来の神々が
混淆し、外の神々を受容することに対する抵抗感は
他の(特に一神教の)諸国と比べて非常に弱いでしょう。
 
惑星の動きが人生を形作るという世界観を
比較的受容できるのも、こうした日本独自の文化的な背景が有るから。
 
これは外の文化圏と触れることでしか
得ることのできない体験ですよね。
 
こうした質問を通じて
今度はいま自分が属している文化を
対象化することができる眼差しを持つことになります。
 
そう考えると、むしろ
そうした外の観点をもちながら
日本という国で西洋占星術を研究・実践するということも
非常に面白いものなんだんと感じています。
 
こうした観点からみても

特に大衆意識とつねにとなりあわせにある
「ポップカルチャーとしての占い」は
こうした宗教観をもっとも反映しやすい領域かも知れませんね。
 
ポップカルチャーとしての占い
例えば、動物占い、血液型占いのブームなんかも
(血液型占いは厳密には占いではないんですが)
こうした観点から見てみると
 
非常に日本的で面白いのかもしれないなぁ。
 
なんていうのでしょう。この感覚。
 
いわゆる「自己言及」というものですかね。
 
自分にとってあたりまえのことを
外の視点から
改めて
言及しなおす。
 
「私は日本で西洋占星術を仕事にしています」
という自分にとって当たり前のことを
 
当たり前でなく
新しい視野から
自己言及する。
 
そこから見えてくる新しい自分像と言うのも
あるんですね。
 
つまりは
あー、私
八百万の神々の国で
星占いやってるんだなーと。
 
なんて、オリエンタルー!(笑)

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Comments(4)

へぇ~!そうなんですね。
意外です。
やっぱり,八百万の神の国日本の存在というのが,これからの世界にとって,大きな意味を持っているでしょうね。

今回占星術という文化にフューチャーした旅をしてみて、日本の文化は、非常に面白い立ち位置にいるんだなと感じました。当たり前すぎて気付かないことに色々気付かされました。
 
日本は多神教、または無宗教ともいわれますが、最近日本で流行っているスピリチャルな文化の受容という意味はこうした観点から見ると、
 
日本という多神教、あるいは無宗教の国だからこそ、比較的それに対するアンチテーゼや抵抗間も諸外国ほど強くなく、細木さんや江原さんの影響のマスメディアにおける活動の中で、爆発的に流行した一因があるかもしれないなと感じました。
 
意外にも、英国の精神世界の書店では、最近日本ではよく書店に並んでいる2012年アセンションの本は1、2冊しか売っておらず、あれ?アセンションって日本だけのブーム?とも思いました。
 
外に出て気付かされることもたくさんありますね。

名前ユピテルジョージ 日時October 3, 2009 2:18 PM

『百聞は一見に如かず』…とはまさにこの事ですね!

実感・体感に勝るものはない気がします。
良いですね~(*^_^*)

同じ出来事でも
人が違えば感じ方・受け止め方・理解力・そのポイント…まったく違うでしょうね。

自分を見つめたり
周りを見つめたり…
それを語り合うのも楽しそう…

私もいつかそんな濃密な経験したいなー
その経験をいつかするために、
今ある日常で日々精進しよう……
自分を耕していこう…

またブログでいろいろ教えてくださいね~

百聞は一見にしかず、を実感しました。
 
他の参加者の方と話しても
それぞれの視点があって面白いんですよ。
 
同じ出来事でも
それぞれのリアリティが変わってくるのは
面白いです。
 
ロンドン旅行記は
これからも書いて行きます!

名前ユピテルジョージ 日時October 8, 2009 1:04 AM

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