Oct25

河口龍夫展 言葉・時間・生命 その1

先日、東京国立近代美術館で開催されている
河口龍夫展 言葉・時間・生命に行ってきました。
 
 
河口龍夫氏は、60年代から現在に至るまで
「見えないものと見えるもの」「関係性」
「時間」や「生命」といったテーマをもとに
現代芸術の最前線を走り続けている作家です。
 
   
今回の展示会は、
時間・言葉・生命という3部構成になっていて
 
 
まず会場に入るや否や
《Dark Box》と呼ばれる作品が
私たちを出迎えてくれます。
 
 


この《Dark Box》という作品は
わたしたちが手に触れることも見ることもできない
「闇」という存在を
丈夫な鉄の箱で
封じ込めたもの。
 
 
毎年、光一つない
暗闇の時間を狙って
この丈夫な鉄の箱のなかに
そこに存在する「闇」を
封印するという作品。
 
 
鉄の箱に封じ込められた
さまざまな時代の数々の「闇」が
私たちを出迎えます。
 
(今年の2009年の「闇」は
この開期が始まる展示初日の夜に
封印されたそうです。)
 
ところで、この鉄の箱を開くと
当たり前ですが、その封じ込めた「闇」は
消えてなくなってしまいます。
  
 
封じ込められた闇は
こうし封じ込められているからこそ
わたしたちのこころや思いの中で
豊かにあらわれ
私たちの想像力を喚起させるのです。
 
 
こうした河口氏の象徴的な作品群は
私たちにいろいろな想像力を喚起させる力があります。
 
 
河口龍夫氏の作品群の力強さは
実際には、何十年前にも作られているものでも
私たちの目の前に現れた時に
そこに古さを感じず、
常に新鮮で新しく
そうした意味では作品自身が生命力を帯び
呼吸し
「今」に生きているというところに挙げられます。
 
 
作家の手を離れて
自ら呼吸し
自立した世界観を保つからこそ
常に
今に生きている
のだと思います。
 
 
そういった意味では
作家のエゴを離れた
非常に象徴的で、普遍的な力を帯びたものであり
 
 
しかし同時に《Dark Box》がそうであるように
どの作品も、
決してその入口が決して難解ではない
むしろだれにとっても開かれた「入口」が
そこに用意されている作品だということ。
 
 
来る人すべてに
精神の冒険の扉という
もう一つの世界(目に見えないものでなりたつ世界)へのいざない
を与えるものであるということ。
 
 
私たちが毎日の生活の中で
非常に大きな影響を受けているにもかかわらず
日常の中で気付かずに通り過ぎるような
 
 
しかしとても本質的な
「みえないもの」の存在に気付かせてくれる作品群が
「今」に息づきながら
来る人に
日々の生活から離れて
悠久の時間へと旅立つ
 
 
精神の冒険へと
いざなってくれるのです。 
 
 
(次回に、続く。)
 


「河口龍夫展 言葉・時間・生命」

【会場】
東京国立近代美術館[北の丸公園・竹橋]
The National Museum of Modern Art, Tokyo.

〒102-8322 東京都千代田区北の丸公園3-1
TEL:03-5777-8600(ハローダイヤル)
■東京メトロ東西線竹橋駅1b出口より徒歩3分

【会期】
2009年10月14日(水)~12月13日(日)
休館日:月曜日、ただし11月23日(月・祝)は開館し24日(火)は休館
開館時間:午前10時~午後5時(金曜日は~午後8時)入館は4時30分まで
 
【入場料】
850円(600円) 大学生:450円(250円) 
()内は20名以上の団体料金
無料観覧日:11月3日(火・文化の日)、11月12日(木・天皇陛下御在位20年慶祝行事)
 
詳細はこちらより

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