Jan19

ボードゲームに回帰していくRPG

FFシリーズが、新しいナンバリングになるにしたがってどんどん評価が下がっていくのは、ある意味、納得がいく。本来RPGがテレビゲームになる以前は、そもそもボードゲームから始まったという歴史的ルーツがある。そのため、抽象的なアイコンをベースとしたゲームシステム(お約束事)こそRPGの短歌的な面白さだったのだが、映像表現が実写になるにしたがって、具象的な表現をせざるを得なくなり、結果操作の基本構造が、アクションアドベンチャーのそれに近づいていった。そのため、表現もどんどん小説的にならざるを得なくなっていった。昔のRPGの短歌的面白さを知っていた世代からすると、こんなの私の知っているFFじゃないとなるんだろうと思う。確かに小説は、短歌ではないから当然だ。ゆえにFF15のオープニングではわざわざ毎度「はじめてFINAL FANTASYをプレイする方と全てのファンの為に」というテロップが必ず流れるのだが、そもそもプリフレームをしておかないと、収拾がつかなくないと判断したんだと思う。ある意味これは、どうFFを同じ文脈でいいモノを作ろうと思って作ったとしても、下部構造として、この「本来短歌的な良さを持つものを、小説的に面白くしなければならない」という矛盾は解消しないので、今後も続く可能性がある構造だともいえる。しかもその上、FFはこれまでの栄光の歴史があるからこそ、小説的にも、短歌的にも、かつてない最高のクオリティでなければならない、という制限が加わる。
「勇者のくせに生意気だ」は、そういう意味で、うまいこと、RPGをVR空間で本来のボードゲームに戻していった感じだね。ある意味フロイトの親殺し的なゲームだといえる。