May18

トマス・アクィナス

「トマス・アクィナス」というメッセージがきているのだが、トマス・アクィナスは、キリスト教の神学と和解させることが可能な範囲の占星術を認めていた。アクィナスは、占星術を天の星が地上の事物へ物理的な影響を与えるという意味での「自然占星術」と、個人の運勢を判断する意味での「判断占星術」とに分け、前者を肯定し後者を否定するという考えを見せた。これは、中世ヨーロッパのストア学派の伝統が十字軍の遠征によって、アラブ世界と触れたことで、ヘブライズムとヘレニズムが拮抗していく中で、神学的な見直しが必要だったため。占星術やグノーシス主義的アプローチは本来ヘレニズム文化なのだが、聖書的な救いはヘブライズム。まさにこうした神学的な葛藤を、創造的な方法で乗り越えたのがトマス・アクィナスであって、これから神学大全もしっかりと読んで研究していかなければならないと思う。
ヘブライズム(メシア主義)と、ヘレニズム(ヒューマニズム)は、救いの源泉に関わる非常に重要な論点になるね。