May21

へブル的価値観を理解する必要性

新約聖書は救いをもたらし、旧約聖書は、目が覚める文献だ。イエスが宣教した3年半と、その後ローマの国教になる30年の歴史を中心とした新約聖書に比べて、世界の始まりである創世記からモーセの時代の出エジプト、士師記の時代を経て、ダビデ王やソロモン王といった王政への移行に、南北王国。その後のアッシリアの攻撃とバビロン捕囚、第二神殿の回復といった、非常に長い歴史と、様々に変遷するテーマ(その中心は主と人間との契約というテーマ)を扱う難解な旧約聖書だが、霊的な覚醒や、近代思想の根源的なベースになっているへブル的価値観の原点という意味で、旧約聖書の教養はやはり絶対に持っておいた方がいい。国際関係を理解するうえで、ユダヤ的な価値観が必須であり、日本人にとっては疎い価値観といわれるのも、ようは、旧約聖書を読む機会がないということが端的な理由だといえる。キリスト教神学研究者の佐藤優氏が、外務省主任分析官だったのも、まさにこうしたへブル的価値観に精通していたからなのだわ。